#42
おかやん
おかやんブログ
話を戻さなくては。
学校を卒業し、小さなクリニックでリハビリを施しながら、
夫は順調に仕事をしていた。
おじいちゃんおばあちゃんが大好きな夫にはなかなかに合う仕事だったと思う。
それでも仕事しながらの透析はしんどそうだった。
あと、目の手術をしてくれた病院は患者第一の病院のようだったが、
この透析をしてくれた病院は利益第一主義のように感じることが多かった。
透析を始めるためには、まず腕に血管を太くするための手術をしなければならないのだが、
そのとき夫は2日ほど入院した。
そのたった2日がどうにも嫌だったらしく、
「あそこにはあんまり入院したくない」
とそれ以来よく言っていた。
まぁ、だれでも入院自体したくないだろうけど。
で、仕事をしていて、どうにも体がシンドイと思い、
それでも仕事を続ける夫が自らしっかり予約を取って、病院へ行った。
「心臓に水が貯まってますね。これ、抜かないと心臓止まりますよ」
とのことで緊急手術&入院となった。
何パーセントだったかな。60パーセント??もう忘れたなぁ。
でも、たしか常人なら死んでる量だったと聞いた気がする。
体が大きいからまだ良かったんだろう。
で、入院し、1週間から2週間入院する必要があったんだけど、
働いていたクリニックの院長がそれにキレて。
クビになったというか、
まぁ辞めざるを得なくなった。
「急に休むようなヤツはいらん!」とのことだ。(←院長にマジでこう言われた)
心臓に水が貯まったのは本人の意思でもないのだけれど……。
どうしようかなぁーと思いながら、とりあえず失業手当をもらおうということになった。
とはいえ、まずは療養。
また働けたらいいなぁと思っていた。
私は。
でも、現実はなにもかもがそう甘くはなかったな。
転がる石とはまさにこういう感じなのだろうと、
今振り返っても思う。