日記

【日記】原付バイクの旅 3日目②

おかやん

天然温泉でゆっくり

ご褒美のお時間やった!

いやー、温泉っていいねぇ~。

「原付バイクで帰る」って公言した時、色んな人から「途中、どっか温泉でも寄ってゆっくりしてきたら?」って言われたんよね。

最初は「そんな余裕あるかしら」って思ってたけど、いやいや、それもまさに楽しみの一つやったわ。

もっと行きたかったくらい。

でもあんまり本筋の2号線から外れたくなかったのと、道程にある程度の目処がつかないと「どこかに寄って行こう」って気分にならんないもんでな。

あんまり広島寄りで道草食ったら、その分時間がかかってもう一泊してお金が……っていう懸念もあったし。

神戸はちょうどいい距離感やった。

海沿いやし。ウチ、海は大好き(いやこれ尾道でも言ったな)。



で、「あぐり温泉」っていうスーパー温泉で天然温泉って所があったから、そこへ行った。

おかやん
おかやん

いやー。綺麗な施設やったわー。

めっちゃゆっくりできたしな。

サウナってウチ苦手なんやけど、そこには「薬草サウナ」っていうのがあって、気持ち良かった。

すぐ出たけど(笑)

露店の風呂もいっぱいあって、壺湯とか寝湯とかヒノキとか岩風呂とか堪能しまくった。

ただ中国人がなぁ……寝湯のところで2時間ずっとデッカイ声で雑談し続けたわ。

いちばんリラックスできそうな寝湯だけが、妙に居心地悪かった。

雑談するのはいいんやけど、延々と同じ場所を陣取るというのは、どうにも気持ちのいいものじゃなかったなぁ。

アカンとは思わんけどさ。


でも温泉行ってめっちゃリフレッシュできた。

本当に楽しかったわ。

おかやん
おかやん

旅の良き思い出の一つ!



見知らぬ人と話すこと

2時間くらい温泉に浸かった後は、美味しいもんでしょ!

ってなわけで、風呂上りはちょっと贅沢に、桃の果肉がゴロゴロ入ったシェイクを飲んだで。

うまうま。


で、そのあとマンガ読んでた。

テレビの置いてある畳のごろ寝できるスペースがあってな。

最初にぐりとぐらを読んでからテセウスの船読んでたわ。(なにその温度差)

テキトーに6巻くらいから読み始めて最終巻読んでるときにな、

「兄ちゃん、この机使ってかまへん?」

って話しかけられてん。

ウチ、いま髪めちゃくちゃ短いからさ。

「あ。いいですよ~」

とにこやかーに返事して、そしたらそのおばあちゃんが、

「ありゃ? 兄ちゃんと思ったら姉ちゃんやった。ごめんやでぇ」

って謝ってくれて。

そこからも愛想よく色々返してたら、気付いたらなんかめっちゃお話してたわ(笑)

60代くらいかなぁって思ってたら、おばあちゃん80代やった。

話し方がピンシャンしてたな。

実際まだ働いてるって言ってた。観光の事務のお仕事をしてるんだって。

双子の娘さんがいて、どっちも国際結婚してて、孫はモデルしてるって言うてた。

英語が出来るから観光関係でもバリバリに働けるらしくて、勉強するのにものすごい苦労してきたけどあれのおかげで今の自分があると誇らしげやった。

ウチが夫に先立たれたことを話したら、泣くほどに一緒に悲しんでくれてな。

おかやん
おかやん

食べてた焼き芋、半分くれた(笑)

ちなみに安納芋。

久しぶりに焼き芋食べて美味しかったな。

たぶん1時間半くらいはそのおばあさんとずっと喋ってた。

ウチの話も、おばあさんの話も、お互いいっぱい話して、スーパー温泉をあとにした。

心までほかほかとあったかかったでぇ。

旅はやっぱり、その土地に住む人と話してこそ、いい思い出が刻まれるなぁと思う。

テセウスの船、クライマックスで終わってんねんけどな(笑)

でもマンガはその気になればいつでも読めるし。

お話はその時のその場だけでしか出来ないことやし。

どっち優先するかって、そんなの考えるまでもない。

ウチ、元々コミュ障やったんやけど、最近それがもったいなく思えるようになった。

情報って何より重要やん?

そのおばあちゃんと話してた時も思ったけど、勉強と会話と筋トレ(おばあちゃんはジムも通っている)だけは、人間生涯続けるべきやわ。

やめていいのは病気の時だけやな。

それらを怠ったらウチは自分が理想とする人間になれないなって痛感した。

健康で生きていたい。

やりたいことをやり続けられる自分でいたい。

それを夫も望んでくれてると思うから──

おかやん
おかやん

ウチは日々しんどくても頑張っていくんやでー!





兵庫って、長いのねー

旅を終えた今やから言えることやけど、一度通った場所の地名ってけっこう覚えているんよなぁ。

ニュースとか見てても「ああ、兵庫か」とか「あ、岡山か」とか、案内看板を睨みつけるようにして何度も見た地名は、思い出がなくてもざっくり覚えてる。

記憶ってそういう風にできているんやろな。

あとウチ暗記系はダメダメでも、エピソード記憶には強いから、もしかしたらこうやって覚えていられてるんかもしれん。

人間の脳のことはよう分からんが、その「あぐりの湯」って施設をでたのが1時半すぎやった。

お昼ご飯は安納芋半分やな(笑)

大阪目指してめちゃくちゃ真っすぐ走ってるんやけど、なかなか兵庫から出られない。

何キロやったかは忘れたけど。

「近いなぁ」っていうのは街の雰囲気から伝わる。

おしゃれなのは神戸だけで、神戸を過ぎたら街並みがごちゃってしてきた。

大阪っぽい感じにより近いというか。

人がとにかく多くなってきたから、そこだけはそれまでの道程と全然違うと感じれた。

道を行って、看板に従って進めて、途中のガソリンスタンドで店員さんに「ここは兵庫ですか? 大阪ですか?」って聞きつつ、走りに走った。

そうして大阪に入れたのは4時すぎやった。

おかやん
おかやん

ああ、とうとうウチは原付で故郷に帰ってくることができたんや……!

感慨深かったねぇ。

挑戦したことをもうすぐ達成できるという実感に打ち震えたわ。

そりゃもう涙がちょちょぎれるで。

背中に背負った夫の遺骨に話しかけちゃあ瞳を潤ませた。

2人一緒であることが嬉しかった。

本当に帰ってきたんやなぁと思った瞬間。

夫も喜んでるってなんとなく分かった。



実家までの道が全然わからん

ハイ。早速の迷子です。

2号線行きゃどうにか大阪へ行けるっていうのは、大阪入ってからは通用せんやん?

だいたいにおいて、ウチは大阪のほうが土地勘がないんじゃい。

車やバイクであちこち行けるようになる前に大阪飛び出してもうたからなぁ……。

大阪入って最初にあったローソンに原付バイクのレイモンドくん(バイクの名前)を停めてじっくり地図見たわー。

で、乗りたい線の番号を覚えてしばらく行ったんやけど、みたことある地名みたら急にそっちに行きたくなってなぁ……。

おかやん
おかやん

結局カンで走ったわ!

ウチはウチの勘をわりかし信用してるから、知ってる地名を追っていけば(この無謀さよ)どうにかなるやろうと判断してバイクを走らせた。

そんな行き当たりばったりで、急に方向転換しながら、看板だけを頼りにして。

5時半に実家についた。

悩んだけど、迷わんかった。

府道をメインに走ったからっていうのもあると思うけど。

にしても不安なせいか、まだかまだかと妙に遠く感じた1時間半やった。

とはいえ、

おかやん
おかやん

五体満足で到着すれば万事オッケーよ!



そんなこんなで、ウチの原付バイク2泊3日の旅は終わりを迎えた。

なにより喜ぶべきなのは怪我なく無事に帰れたことやな。

これは本当に達成感があった。

分かりやすい成功体験やった。

旅を終えてみて、とにかく「やっておいてよかった」と思ったことは、

①入念な準備(地図やドリンクや熱中症対策)

②体力作り(筋トレ)

やったな。

この経験はこの先なにをするにおいても、ウチに損をもたらすことはないと思う。

「やる」と決めたその時点で挑戦はもう始まっているんやなぁと実体験から学べた。

いや~楽しかったね!

それにしても旅は楽しかった!!

次また旅がしたい、とは正直なところ思わんねんけど、新しい挑戦はまだまだしていきたい。

第3の人生はそういうふうに生きていきたい。

ここまで読んでくれてありがとうやで。

ウチのこのエッセイを「ただの日記」と言ってしまえばそれまでやねんけど、読んでくれてる人になにかしらの勇気っちゅうか、生きる活力なんかが届いたらええな~って、いつも勝手に思ってる。

やる気さえあれば、行動さえ出来るなら、何歳だとしてもやってみる努力をしたらええねん。

そう信じて、ウチはこの土地で足掻いて頑張ってみるわー。

おかやん
おかやん

見えないけど絶対いるであろう夫と一緒にな!!

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おかやん
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アラフォー主婦のノンフィクション雑記ブログ
21歳で駆け落ちした経歴を持つ、現在39歳の未亡人です。 このブログが多くの人に読まれ、亡くなった夫のことを私以外の誰かにも知って欲しい。
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