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#24「家を借りるということ」

#24「家を借りるということ」

おかやん

前回の復習

駆け落ちとして、私は「探さないでください」と書いた置手紙を残して、家を飛び出した。

その日の夜、まるでタイムスリップしたようなさびれたラブホテルに泊まる。

あまりの状況に不安がドッと押し寄せ、一睡もできず、夫に縋り付き「怖い」と言って、ただ泣いた。

人生で一番恐ろしかったその翌朝。

私たちは再び車を走らせた。

チェックアウトって……

散々な夜も、明ければ心が決まったのか、「帰りたい」よりも「行かねば」という気持ちの方が強くなっていた。

6時か、7時にはチェックアウトを済ませた。

このチェックアウトが人とのやり取りだったあたり、もうすごい。

ラブホテルのチェックアウトなんて、私は自動精算機しか知らない。

車に乗ったら、「やっとここから逃げ出せる!」と思った。

別に閉じ込められていた訳でもないのに。

車の中はしばらくは無言だったけれど、明るくなっていくにつれて気分も変わっていった。

朝ごはん、何食べたか覚えてないけど、たぶんなにか買って食べたと思う。

夫は食いしん坊なので、1日3食しっかり食べたがるし……抜いたってことは、あの人の性格上絶対ない。

夫の体重120キロを維持するのは大変なのだ(笑)

初めての不動産会社

泊まったホテルが岡山だったのか広島だったのかさっぱり分からないけど、とりあえず「今日の目的は広島で家を探そう!」だった。

ホテル泊まりは2度とごめんだった。

自分たちが広島にいるのを確認したら、目についた不動産会社へと入った。

入ったらスーツを着た男女が3人ほど、にこやかに迎えてくれた。

「どういった家をお探しですか?」

に、「なんでもいい」と答えた。

そこまではまだいい。

まだ、普通だった。

でも、この質問から態度が一変する。

「ご職業は?」

そんなもんあるかい。

こちとら駆け落ちして、知らん土地に来たばっかりじゃい。

「決まっていません。ここへ来たばかりなので」

「へ?」

そのときのスーツ男女の「こいつら何言ってんだ?」という雰囲気。態度。

彼らは更に聞く。

「お仕事ないのに家を探してるんですか?」

「これから探すつもりです。働く能力はあるので」

私は忘れもしない。

人を小馬鹿にする、とはまさにああいう態度を取るんだな、と。

目。口調。態度。これ見よがしな小声。

「「「(おいおい。こいつらマジかよ!)」」」

と言ってもいないのに全身から言ってると分かった。

私も夫も、心底不快な思いをした。


失礼な態度

「失礼ですが、職のない方にはちょっと……」

言い方は丁寧でも、格下に見ていることは明らかだった。

人はここまで人を蔑むことができるのか、と知った。

たかが2・3分くらいのやり取りで、それが存分に分かった。

今思い出してもハラワタが煮えくり返るような怒りを覚える。

お前らにそこまで馬鹿にされるいわれはない。

そっちの常識ではありえないことなんだろうけど、こっちにだって事情はある。

……まぁ、かなり特殊なんだろうが。

私たちは5分足らずで店を出て、怒りと悔しさまじりの勢いでその場をあとにした。

ああ、本当に悔しかったし、こうやって書いてる今でも本当にめちゃくちゃ腹が立つ。

目がね、今でも忘れられない。

話を後ろで聞いてたスーツ女性と男性の、ひそひそと会話をし合う様子と笑い方。

あの態度がまた腹立たしい。

私が人生において1番怒ったエピソードぶっちぎりナンバーワン!

あの一瞬で学んだことは、「不動産に頼んで家は絶対に借りれない」ということだった。

というか、不動産なんて2度と行きたくない。

同じ思いを次の場所でもするだろうということは、容易に想像できた。

これが現実ってヤツなんだろうけど。


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  1. しのき美緒

    それでどうやって家を借りたんですか?(((;゚Д゚)))

    • おかやん

      しのき美緒さん! 返信ありがとうございます!!
      うふふー、気になりますか?
      方法は案外簡単ですよ。
      続きをお楽しみに!!

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アラフォー主婦のノンフィクション雑記ブログ
21歳で駆け落ちした経歴を持つ、現在39歳の未亡人です。 このブログが多くの人に読まれ、亡くなった夫のことを私以外の誰かにも知って欲しい。
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